炭酸美容で一番注目されているのがお肌の話題です。
血管が拡張するわけですから、血行が良くなり、肌が元気になるというのはなんとなく想像が付きますよね。
肌はもともと自分でキレイになるチカラを持っているのに、なんらかの原因でうまくその機能がはたいていないことが美肌を遠ざけてしまっています。
血行が良くなれば自然に本来の働きが取り戻せるので、美肌効果が得られるというわけです。特にクレンジングの領域では、炭酸美容はかなり注目されています。
炭酸が肌にも頭皮にも良いと言われる理由についてまとめてみましょう。
目次
炭酸美容が良いと言われている理由
そもそも炭酸美容というのは何?って事ですが、
世界で唯一「炭酸美容家」と言われている高橋弘美さん曰く「炭酸ガス(二酸化炭素)が溶け込んだ製品で行う美容法」
というようにおっしゃっています。
つまり炭酸パックや炭酸洗顔や炭酸水などを使っていくシンプルな美容法。
炭酸効果で血流量の増加
炭酸は肌から直接染みこみやすいのですが、浸透させると血流が約4倍にもなると言われています。
これは皮膚から入った炭酸ガスが血管内に仮想酸欠状態を作り出し、酸素不足だと思わせる効果が関係していると言います。
主に末梢神経系に影響が出るので、冷え性などにも改善効果があるかもしれませんね。
血液がたくさん行き交うということは、栄養や酸素もたくさん行き交うということになります。これが肌のくすみを解消したり、細胞のターンオーバーを促進させたりするので、美肌効果があると言われているのです。
炭酸効果で頭皮の血行を良くする?
肌への影響を考えれば想像が付きますが、頭皮への血行促進にも同じように効果が期待出来ます。
つまり、炭酸水で頭皮を洗えば頭皮の血行が良くなるということですね。炭酸水が肌から血管を拡張させるまでにかかる時間は3分から5分といいますから、比較的早い時間で効果が得られるということですね。
また、気泡が出来る時に肌についた汚れを核として作られるので、気泡が離れる時に同時に核となった汚れも取り除いてくれるので、美肌になるという仕組みになっています。
炭酸美容は作った炭酸水でも問題無し
炭酸水は、人工的に作ったものもあれば、ナチュラルミネラルウォーターもあります。ただ、二酸化炭素が溶けこんでさえすれば、人工的なものでも天然水でも差があるわけではありません。
最近は家庭で二酸化炭素を作れるサーバーなども発売されていますが、それを使って自分で炭酸水を作っても同じ働きを得ることが出来ます。
もちろんワンコインで販売されている炭酸水でもOKです。表示内容によっては水も二酸化炭素も記載義務がないために、書かれていないものもあります。
1点気を付けるとすれば、重曹を使ったものを肌につけると、アルカリ性のせいで肌が荒れてしまう可能性もあります。そこは注意したいですね。
簡易的な炭酸洗顔などは効果なし
上記でも記載したように炭酸洗顔をすると、血行が促進すると書きましたが、安い炭酸水を買って来て自宅で顔を洗ったり、自分で作った炭酸水で顔を洗ったりしても効果はほとんどないようです。
簡単だから自分もやってみようと思う人はたくさんいるとは思いますが、やっぱりそれだけで十分な効果が得られるほど世の中甘くはないようですね。
確かに炭酸ガスにはいろいろな効果があることは確かなので、うまく利用したいという気持ちはあるのですが、なかなかコスト安ですべていい所どりをしようと思っても、うまくは行かないようです。
二酸化炭素が抜けてしまう
二酸化炭素は温度や圧力の変化によって一気に水から離れて行きます。
これがシュワシュワとした泡なのですが、このシュワシュワがずっと肌に残って汚れを書き出してくれるほどのチカラは持っていないというのが実情です。
血行を促進してくれるという話も同じことで、確かに二酸化炭素が血行を良くする効果は裏付けがあっても、すくなくとも二酸化炭素が肌に触れている時間が数十秒から数分は欲しいというが本当のところです。
実はシュワシュワが抜けて行くスピードは半端無く早く、市販のペットボトルの炭酸水や自分で作った炭酸水でなんとかスキンケアをしようと思っても、満足出来るほど肌へ影響を及ぼすことは出来なそうです。
リフレッシュには使える
専門のスキンケア・コスメのような効果を期待するのはいけませんが、安い炭酸水を買って来て使ったり、自家製の炭酸水で洗顔したりすることにまったく意味がないというわけではありません。
肌にシュワシュワした刺激があたることで気分も活性化しますし、使用感だけでも血行促進出来ないとも限りません。気持ちが良いなら続けて良いでしょうし、イヤなら無理にする必要はありません。
溶解炭酸水なら本当に効果あり
じゃあ市販されている、効果が実証されている炭酸水とはどういうものなのかと言えば、単純に水に炭酸ガスを加えたものではない商品です。
そこには特殊な技術がちゃんとあって、一気にシュワシュワと二酸化炭素が抜けてしまうのではなく、少しずつ少しずつガスが抜けて行くように加工された溶解炭酸水になっているのです。
これなら炭酸ガスが長時間かけて放出されるので、肌への効果もあるというわけですね。
だから炭酸洗顔に血行促進の効果が無いと言ってしまうのも間違いですし、簡単に買って来たり自分で作ったりした炭酸水に効果があると言ってしまうのも間違いということになります。
炭酸の濃度は高いほうが良い?
炭酸水や炭酸コスメには濃度というものがあります。
なんでもそうですが、私たちは濃度が高ければ高いほど効果があるとか、高級だとか思いがちですよね。
でも炭酸に濃度はどれほど関係するのでしょうか?中には高濃度を強力に訴えている商品もあるので、何らか影響があるようにも思います。
美容効果と炭酸濃度には関係があるのかどうか、ちょっと調べてみましょう。
炭酸濃度について解説!炭酸温泉はどのくらい?
まずは炭酸の濃度について基本的な理解を持っておきましょう。
二酸化炭素の濃度については単位が「ppm」となっています。あまり聞き覚えの無い単位ですが、「parts per million」の略です。
これは含有量のパーセンテージを表したもので、1ppmは0.0001%に該当します。
これを踏まえた上で、例えば炭酸温泉の濃度について考えてみましょう。
日本には温泉法という法律がありますが、炭酸温泉についてもちゃんと規定があります。温泉として効能があるされる規定は、250ppm、つまり温泉1リットル中、二酸化炭素は0.25g以上溶けこんでいるものが効果のある炭酸温泉であると決められているのです。
これが一つの目安になりますね。
炭酸濃度は高ければ高い方が良い
実は先ほどの炭酸温泉の例で言えば、血行を促進する効果はたしかに濃度が高ければ高い方が効果が高いという結論が出ています。
昔から炭酸温泉の多いヨーロッパなどでは、1,000ppmを超えるような高濃度の炭酸温泉が温泉治療には効果的だとされています。
効能は冷え性の改善だったり、高血圧の改善だったりするようで、いずれにしても血行を促進するということですね。
このことを踏まえて、アスリートたちの身体の不調を治療するスポーツ医療では人工的な高濃度炭酸泉を作り、疲労を回復させたり怪我からの復帰を早めるリハビリを行ったりもしているようです。
スポーツ選手には酸素カプセルなども普通に使われるようになりましたが、酸素だけではなく二酸化炭素についてもちゃんと活用されているわけですね。
炭酸の溶解限度を知っておこう
炭酸ガスがたくさん溶けていればいるほど効果が高いと思えば、スキンケア・コスメにも高濃度を求めたくなりますが、実際には炭酸ガスが液体に溶解するのには限度はあります。
上限は4,000ppmですから、これくらいを目安にすると良いですね。
また、単に炭酸ガスを詰め込んでいるのではなく、ちゃんと肌に浸透させる技術も使われていることが大事です。
本当に効果のある炭酸美容をしたいなら

特に炭酸泡洗顔なのに1,000ppmという高濃度な「なごみ炭酸スパウォッシュ」がおすすめです。