体重よりも体脂肪のほうが問題!という意識がだんだん定着してきました。
何故なら、例え同じ身長・同じ体重でも、体脂肪率が大きく違えば見た目がまったく違って見えるからです。
当然、体脂肪率が低い人のほうが引き締まって美しく見えます。何故なら、脂肪の体積は筋肉の約2.7倍も大きいと言われているからです!
重要なのは重さではなく、体積。
体が広がって大きく見える体型は、体脂肪のせいだったのです。では、体脂肪がついてしまう原因は何なのでしょう。
目次
体脂肪率が急に増えた・・・5つの原因を解説
原因1.食べすぎじゃない?
脂肪が体についてしまう最大の原因は食べすぎです。
人には1日の総摂取カロリーとして、年齢や性別、運動量などによって変わる数値があります。これは1日にどのぐらいの食事を取り、そこからどのぐらいのカロリーを摂取するかという指針です。
成長期の子供ほど必要なカロリーは多いのですが、年齢を重ねる内に必要な摂取カロリーは減っていきます。特に女性は成長期は2300kcalほど必要ですが、高齢になると1800kcalが妥当とされるほどです。
この1日の摂取カロリーの目安以上のカロリーを取り続け、さらに栄養バランスの悪い食事を取っていると脂肪がつくのは当たり前です。
特に炭水化物や脂質はエネルギーに変換されなかった分が脂肪となって蓄積されていきますから、取りすぎには注意が必要です。
食べすぎによる体脂肪の増加を防ぐためには、摂取カロリーの目安を守ること、栄養バランスの取れた食事を1日3回摂るようにしましょう。

原因2.ストレスたまってない?
ストレスは様々な症状を引き起こします。
たとえば食欲を増進させ、食べすぎてしまうというのもストレスの作用の一つです。さらにストレスは血行を悪化させ、筋肉が硬直して冷え性を引き起こします。
自律神経も乱れますから腸内環境が悪化し便秘や下痢が起こりやすくなります。すると毒素が体中に蓄積しやすくなり、代謝も悪化、脂肪がつきやすくなってしまうのです。
適度なストレスはいいと言いますが、過度のストレスは体に毒となりますから、適度に解消していきましょう。
原因3.運動不足じゃない?
何より大きな原因と言えるかもしれません。運動不足の人は筋力が低下しますので基礎代謝が低下します。
基礎代謝が低下すると1日に必要なエネルギー量が減りますから、普段通りの食事を取るとカロリーオーバーになってしまう可能性があります。
逆に言えば運動をすれば筋肉量がアップしますから、基礎代謝はアップすると言うことです。毎日とはいかなくても、週1回以上は軽く汗をかく運動を心がけましょう。
動かずにテレビばかりを見ている人は、新陳代謝が落ちて体脂肪が付きやすくなります。
中には1日に120分テレビを見る人と、30分しか見ない人とで体重に大きな差が出るというデータも。
特にデスクワークなど運動をする機会が少ない方は、休憩時間中にストレッチをするだけでもいいので体を伸ばしてみてください。運動のお供には美容プロテインを使用するのがおすすめです。
原因4.無理なダイエットしてない?
極端な食事制限をするダイエットでは、やめた後の飢餓状態がひどく、必ずと言っていいほどリバウンドが起こります。
体内がカラカラに渇いた砂漠のような状態になっているところに、いきなり元の食事を入れることで吸収力が上がり、脂肪として蓄積しやすくなるからです。
何度も繰り返しダイエットをしている人は要注意。ダイエット中の食事バランスも重要です。
原因5.基礎代謝が低下してない?
上記のダイエット時にも通じますが、基礎代謝が下がると通常の食事内容でも急に体脂肪が付くようになります。
それは、今までエネルギーとして使うことが出来ていた分が代謝の低下で使い切れなくなり、脂肪細胞に取り込まれてしまうからです。
ダイエット中は基礎代謝が落ちないように筋肉を落とさない工夫が必要ですし、年齢と共に下がって来る基礎代謝への対策も必要です。
また、体温が35℃代など、低体温の人はエネルギー代謝が悪く、体脂肪を溜め込みやすい人です。冷えがある人も要注意。

体脂肪の落とし方は?減らすために実践したいこと
食事内容を見直す
体脂肪がついてしまう一番の原因は、何を置いても食事内容です。
食事で注意が必要なのはカロリーですが、実はカロリーだけでなく、どういった栄養素を摂取するかによっても大きく違いがあります。
バランスの良い和食をたくさん食べた時と、ファストフードを1、2品食べた時とで、結果的に太りやすいのはファストフードのほうです。
ファストフードには飽和脂肪酸という太りやすい成分が大量に含まれていて、食べた分がそのまま脂肪へ変わりやすい特性を持っているからです。
体脂肪を減らすためには生活習慣と食生活を見直してみてください。生活習慣の乱れは肥満につながると言われています。
特に夜遅くまで起きている場合、22時~2時のゴールデンタイムを逃すことになるでしょう。この時間帯は体の回復や記憶の整理が行われますが、質のいい睡眠を取っていなければ意味がありません。
出来れば9時ごろまでに床に入り、ぐっすり眠るようにしてみましょう。それから食事は1日3食を基本にだらだら食べ続けないことが大切です。
食べものが体に入ると消化が始まり、体内酵素が消化に使われます。そして残った分が代謝酵素として使われ、エネルギーの生産と消費が行われます。
しかしだらだら食べていたり、カロリーオーバーの食事を取っていたりすると消化酵素を大量に使いますので、代謝酵素の量が減ってしまうのです。
体脂肪を落とすにはどうすればいい?
太ることが脂肪細胞が大きくなることであるため、やせることは脂肪細胞が小さくなることを意味します。脂肪細胞を小さくするには、脂肪細胞にため込まれている中性脂肪を放出させなければいけません。
痩身エステでキャビテーションエステが人気なのは、この脂肪細胞をマシンで直接小さくしてしまうからです。
その方法のひとつとしてはジョギングやウォーキングなどの有酸素運動があります。
有酸素運動には中性脂肪の放出だけでなく、余分な状態では中性脂肪へと変換されてしまう糖を消費する効果もあります。
そのほか、無酸素運動である筋力トレーニングもおすすめです。無酸素運動には行動代謝をよくする効果があります。消費するエネルギー量が多くなるため、効率よくダイエットが行なえるようになります。
また、体を引き締める効果が筋力トレーニングにはあるため、ただ脂肪を落とすだけでなくスタイルよくやせたいと思っている人にとっても有益です。
体脂肪を増やさないために知っておきたいこと
体脂肪の増加イコール中性脂肪の増加
太ってしまう原因はただ単に体重が増えることではありません。肥満体型になるのは、体脂肪が多くなる=中性脂肪が多くなるためです。
血液中の中性脂肪が多い状態では、中性脂肪は脂肪細胞に取り込まれます。中性脂肪を取り込んだ脂肪細胞は肥大し、限界まで肥大すると分裂します。
そして分裂した脂肪細胞がまた中性脂肪を吸収し、肥大して分裂するということを繰り返すことになります。
このサイクルによって、私たち人間は太ってしまうというわけです。
血液中の中性脂肪は中性脂肪の摂り過ぎのほか、血液中に糖が多い=血糖値が高い状態が続くことによっても増加します。
血管内に糖が過剰にあると詰まってしまうため、一定のレベルまで血糖値が上昇すると、筋肉や肝臓にため込まれます。
しかしながら、筋肉や肝臓にため込んでおける量は多くなく、簡単にいっぱいになってしまいます。すると糖は中性脂肪に変換されて、脂肪細胞に取り込まれてしまうことになり、太る原因になってしまうのです。
余分な糖が中性脂肪に変換されることで血糖値は低下しますが、今度は脳が糖を摂取して血糖値を高めるよう命令を発します。
この命令により人は空腹感が出て、食べてしまうことでまた脂肪細胞に吸収されて太っていくということになります。
上記の理由で、体脂肪がついてしまうというわけです。
脂質や糖質は摂り過ぎなくても注意が必要!
血液中の中性脂肪や糖は、摂り過ぎていなくても気をつけなければいけません。
たとえば、運動不足によって摂り過ぎていなくても余ってしまえば、中性脂肪として脂肪細胞に取り込まれてしまいます。
また、眠っているときに上記の反応は急速に進められます。
そのため、睡眠中に多くの脂質が余っていたり、血液中に糖が多量にあったりすると、どんどん脂肪細胞へと運ばれていって飢餓に備えて脂肪として蓄えられてしまうのです。
寝る前に食うなというのはこういった理由もあるという事ですね。
朝食を抜いて、とくに夕食を多く摂ったり、寝る直前に重めの夜食を食べたりするような人は注意が必要であるといえるでしょう。
どういう生活習慣が体脂肪の増加を招く?
ファストフードばかり食べている人は太りやすいです。
このような飽和脂肪酸が多く繊維質が少ない食事は、カロリーや栄養素が脂肪に変換されやすくなります。食事抜きの生活もよくありません。
食事を抜くと空腹感が普段より強く出ます。
夜に近い食事ほど栄養の吸収力が強まるため、朝ごはんを抜いて夜ご飯を食べる人は太りやすくなります。
ほかには、咀嚼回数が少ない、ほかのことをしながらの食事は満腹感を得にくく、余計に食べてしまう原因になります。
また、ストレスを過食で発散する人、低体温の人、運動不足や睡眠不足の人も太りやすいです。生活習慣を改めることで、体脂肪の蓄積を予防改善しましょう。