初めてエステサロンに行くという場合、あるいは今まで行ったことがないエステサロンに行く場合、やはり行った先のサロンで化粧品の購入を強引にすすめられたり、コースを契約させられたりするのではないかと、不安に思われる方もいらっしゃるかと思います。
では、そもそもエステサロンでは勧誘をされるのでしょうか。
目次
エステでのしつこい勧誘ってまだあるの?
確かに一昔前は、体験コースやキャンペーンの利用を目的に来店した方を何人かのエステティシャンで囲み、強引な勧誘をするといった事例もありました。
ただエステサロンにおけるこういった行為が社会問題となってからは、強引な勧誘をするエステサロンはほとんどなくなりました。
基本的に大手エステサロンで強引な勧誘をされるということは、まずないでしょう。SNSですぐに拡散されてしまう時代でもあるのでエステサロン側もお店の評判が悪く広まってしまったらマズイというのがあります。
ただ向こうも商売ですので、”強引な”勧誘ではないものの、施術コースの紹介をしてきたり、サロンで販売している化粧品の案内をしてきたりといったことはあります。
エステ女子
コース案内があるのはほとんどの場合、施術が終わった後のアフターカウンセリングの時です。そもそもカウンセリングではエステティシャンと何を話すのでしょうか?
エステのカウンセリングではどんなことを話すの?
エステに行くと必ず行われるもの、それが「カウンセリング」です。カウンセリングと聞くと、エステティシャンが一方的に話を聞いてくるようなイメージですが実はそうではなく、これから施術を行う上でとても重要なことなのです。
そこで今回は「カウンセリング」でどんなことを話すのかを調べてみました。是非、エステへ足を運ぶ際の参考にしてみてくださいね。
「カウンセリング」とは、相手の悩み・相談に応じてアドバイスや指導をすることを言います。なので、決して一方的に話を進めるものではありません。
施術前のカウンセリング
実際にエステで施術を受ける前に、エステティシャンが問診をしていきます。それにはこんな理由があるのです。
理由1
まず1つめは、エステを受ける人が普段どういった生活をしているのか、通常の場合の肌状態がどうなのか。また、体調なども大切になってきます。
どのような生活スタイルを送っていて、その中から悪習慣になってしまっていること、それがどのように肌や体へ影響しているかを調べる為でもあります。
そこから、肌の悩みにどうアプローチをしていくかを説明してくれます。
数あるサロンの中には、肌状態をカメラで実際に見て、施術のメニューを考えてくれるところもあります。必ず悩みには「原因」があるので、それを明確にしていく為ということですね。
理由2
2つめは、施術を受ける側と施術をする側との”コミュニケーションツール”でもあるということです。エステを受けに来た人が、どんな悩みでサロンに来店したのかも重要ですが、お互いがギクシャクした関係のままでは折角リラックスする施術も気持ちが休まりませんよね?
なので、カウンセリングを通して、お客様がどんな人物なのか知る時間でもあるんです。
また、お客様に心を開いてもらう時間でもあります。癒しを求めて来てくれているのですからエステティシャンも、最高のおもてなしをしたいと思っていますよ。
理由3
3つめは、エステに来た本人が不安に思ったことや疑問に感じたことを、質問できる時間でもあります。初めて行くところで、金額の話をするのは気が引けるかもしれませんが…自分が本当に受けたい施術の金額が明確にならず、支払いをするのは気が乗らないですよね?
また、エステティシャンが疑問に対して丁寧に説明してくれれば、安心して身を任せることができます。
ここで聞いておいた方が良いのが、カウンセリングをしてくれた人が施術も行ってくれるかです。サロンによっては、カウンセリングと施術でエステティシャンが違うこともあるので確認しておくと安心しますよ。
理由4
4つめは、これから行う施術の説明です。施術を行うことで、肌にどんな効果があって体にどんな変化が出るのか。また、どのような施術を行うのかを詳しく説明してくれます。
お試し体験コースだと、決まった施術なのでお客様の悩みに積極的にアプローチすると言うよりは、元の状態から良くする施術が一般的です。それから、お客様が納得して初めて施術に入っていきます。
施術後のアフターカウンセリング
エステで施術を受けたあと、実際に肌に触れてみて、感じたことをエステティシャンが詳しく説明してくれます。
実際にエステを受けてみてどうだったか、効果を感じられたかどうかもエステティシャンが聞いてきます。受けた後の肌を鏡で見て、肌にどう変化が出たかも教えてくれますよ。
そして、最後にお薦めのコースを提案してくれます。
ここで、みなさんが身構えてしまう「勧誘」ですよね。そのサロンによって様々ですが、お客様の悩みに最適なコースを勧めてきます。
体験でとても効果が得られて、通いたいと感じたならば金額に応じて契約するでも良いです。ただ、契約する気がないなら断れば良いだけです。
このようにカウンセリングを通してお客様の悩みを解決し、より美しくなるアドバイスをしてくれるのです。大変心強いですね。
勧誘された時の断り方と対処法。コツはある?
エステ側としてはまず初回利用者を対象にお得なサービスを提供することで、エステに興味を持ってくれたお客が気軽に店を訪れるようになりますよね。そしてその効果を身をもって実感してもらい、次回も利用してくれる顧客を獲得できればよいわけです。
だから当然、一人でも多くの顧客をGETするために、スタッフは努力してます。
気に入ったのであればそのままサービスを継続するのもアリですが、
「お得だから一回やってみただけなのに」
「継続して利用できるほどお金が無い」
などという理由で断りたい人も多くいるでしょう。今回はそんな人達がスタッフの圧力に負けて仕方なく契約、なんてことにならないためにも、上手なコミュニケーションの取り方をご紹介しますので、是非参考にしてみてくださいね。
勧誘の効果的な断り方
下手なトラブルを招くのも気分が悪くなりますし、できれば穏便に断りたいですよね。そんな時はこのようなことを言って切り抜けてみると良いかもしれません。
「経過を見たいので今日は大丈夫です」
「しない」「やめる」などの否定的な言葉ではなく、「大丈夫です」という言い方をすれば、なんとなくやんわりしたイメージがあるので、強気に出れない人にとっては、比較的言いやすいかもしれませんね。さらに、施術の経過を見たいということで、今ここで即決できない理由も添えているので、相手は大人しくそれを了承するしかないでしょう。
「今日はやめておきます」
潔いほどに率直な意見なだけあり効果は絶大なはず。これだけ言えば良いのです。多くは語らないように注意してください。理由を言えば言うほど、お店側はそれを補おうとするサービスを提案してきて、結局しつこく勧誘されてしまう可能性があります。
「家に帰って主人と相談します」
これも強い断り方ですね。その場にいる人に決定権がないんだから、お店側もどうしようもないでしょう。結婚していなければ親に相談しますでもOKですね。とにかく自分に決定権がないというのを伝える事が出来ればよいですね。
「このあと用事があるので」
嘘は方便ということわざもあるくらいですから、逃げるためにこのような嘘を吐くのも手段のひとつです。施術前に予めどのくらいの時間がかかるか訊ねたうえで、このあとに用事があるということを伝えておけば、施術後スムーズに帰路につくための材料になってくれるでしょう。
勧誘のダメな断り方
逆に切り返されてしまう可能性が高い断り文句には、以下のようなものがあります。
「お金がない」
咄嗟に思い付く断り文句ですが、だからこそお店側はこれにどう返すかマニュアルを強化しているものです。勧誘時にお金が無くても、長期的に分割で払えば手の届く額ですよと、ローンを勧めてきたりもします。
「施術が痛い」
上に同じく無難に思えますが、やはり同じ理由でNGです。なかには「痛みがあるのは溜まった脂肪のせいで、施術でそれを取り除いていけば改善されますよ」のように、専門的な知識を交えながら、エステを受けることで得られるメリットを主張してくるパターンもあり得ます。
勧誘は普通にキッパリと断ってよい
雰囲気が悪くなるのも嫌だからと、最初のうちはやんわり断っていても、あんまりしつこかったり不快だったりする勧誘であれば、キッパリ断る勇気も必要になってきます。中途半端な態度は、ズルズルと勧誘を長引かせるだけになりますからね。
ハッキリ言って勧誘されている段階では、ただのお客とスタッフ、赤の他人の関係に過ぎません。ですから、この人から嫌われてしまったらどうしよう、なんて余計な不安を抱かなくていいのです。
安い金額で施術をしてもらったのに勧誘を断るのはなんだか悪い気がする、と思う方もいらっしゃるかと思いますが、そんなことはありません。
受けたくもないコースを契約する必要などないのですから、勧誘されたものに全く興味を持てなかった場合には、はっきりと断りましょう。
もちろん、エステの体験コースやキャンペーンを利用して施術をしてもらった後に他のコースの案内を受けた場合、興味があるものであったり自分が受けてみたいと思えるコースなのであれば、詳しい説明を聞いてみるというのもいいと思います。
また化粧品に関しても同様で、良い商品であると思えたものであれば、サンプルを試させてもらったりするものいいでしょう。
エステ女子
もしもエステの勧誘で望んでない契約をしてしまったら
無理な勧誘はなくなったとはいえ、性格的に断るのが極端に苦手な人などが、その場の雰囲気で契約してしまったとします。で、家に帰って青ざめるなんて事になってしまった場合はクーリングオフ制度を利用しましょう。
エステでも使えるクーリングオフ制度
みなさんクーリングオフ制度という言葉を聞いたことがありますか?英語で書いて「cooling-off」和訳すると「冷静になる」という意味です。
その名の通りこの制度は、商品を買ったり契約を交わしたりしたあと、冷静に考え直してみた時に、返品や契約解除を行える法制度です。
突然の訪問や勧誘などで、消費者の意思がハッキリしないまま契約の申し込みをしてしまうケースが多く見られたことから、消費者に冷静な判断をする機会を与えるために導入された制度と言われています。
一定の期間内に行うことにより、消費者の一方的な意思表示のみで、解約手数料や違約金を発生させることなく、無条件に契約の解除が可能になるという仕組みなのですよ。
このクーリングオフ制度はエステ利用時にも適用されています。
・スタッフに圧倒されて渋々契約を交わしてしまった
・その場の勢いで購入した未使用の化粧品を返却したい
・冷静になってみるとこんな高額なローンは払いきれないことに気付いた
このように、契約後に後悔を募らせる人も珍しくないそうですが、ここでクーリングオフ制度の出番となります。さて、それではエステ利用時のクーリングオフ制度とは、一体どのようなものなのでしょうか?
クーリングオフ制度はどんな時に利用できるの?
クーリングオフ制度を利用するためには、定められた条件を満たしていなければなりません。
・契約金額が5万円を超えるもの
(入会金、消費税、関連商品代、全てを合わせた支払総額)
・契約期間が1ヶ月を超えるもの
(短期の体験コースでは適用外になります)
・法定の契約書面が交付されてから8日以内のもの
(書面で契約した日を1日目として数えます)
これらの条件に当てはまらないと、解約料などが発生する恐れがあるので、できるだけ早く手続きをするようにしましょう。
クーリングオフ制度で解約をしたらどうなる?
クーリングオフ制度が適応された場合、効果としては以下のものがあります。
・既に払ってしまった代金の全額返金
・損害賠償や違約金を支払わなくて良い
・商品を受け取っていても相手側の負担で引き取ってもらえる
(ただし未開封・未使用のものに限る)
このように契約を結ぶ前の状態、つまり契約自体が最初から無かったことのように扱われるわけですね。
どんな手続きが必要なの?
原則として、電話や口頭、メールなどでの契約解除はNGとされており、必ず書類での手続きが必要になってきます。
逆に考えれば、直接お店に出向いたり、電話で話したりしなくて良いという解釈もできますから、押しに弱くて契約をしてしまった人でも、気軽に行えるのではないでしょうか。
また、しっかりと書類で残すことは、のちに万が一トラブルが起こっても、スムーズに解決できることが多くなります。
手順については複雑なことはありません。
1.お店側に契約解除の通知を郵送
2.クレジットカードで支払ったりローンを組んだりした場合は、その信販会社にも通知を送りましょう
以上でクーリングオフの手続きが完了して即解約できます。
エステでのクーリングオフ制度の書き方・テンプレート
通知に使用する紙は、ハガキでも普通のコピー用紙でも構いません。書面にどのようなことを記入するのかは、上記のテンプレートを参考にしても良いですし、こちらにもテンプレートがいくつかありますので、そちらを参考にしてみてくださいね。
郵送方法はトラブル防止のため「簡易書留」や「特定記録付郵便」などを選択してください。そして通知の内容は必ずコピーを取り、送付時に郵便局が発行した控えと一緒に大切に保管しておきましょう。
普通のエステサロンでのクーリングオフならこれで問題なしです。
ただ、一般的にはこの方法で大丈夫なのですが、もしも仮に業者が悪質だった場合は、ハガキ通知の内容を誤魔化されてしまうこともあり得るそうです。
そこで第三者が、手紙を出した日とその内容を証明してくれるサービスとして、「内容証明郵便」というものが存在しています。
書き方に厳密な決まりがあり少し面倒になるかもしれませんが、クーリングオフに最も適した郵送方法なので、こちらも頭にいれておくと良いでしょう。不安な人は消費者センターに相談してみると安心できると思います。こちらの状況を説明すれば、手続きの仕方やアドバイスをしてくれますよ。