シミは、作らないのが基本です。
普段何気なく行っているスキンケアがシミの元になってしまわないように、絶対にシミを作らないスキンケアをするように心掛けましょう。
ここでは、正しいシミ対策スキンケアの基本中の基本をまとめます。
目次
30代40代から始めるシミ対策の基本
紫外線対策・UVカット
まず、紫外線対策は1年中行って下さい。秋も冬も絶対です。
もちろん、紫外線量の多い少ないで使うUVカット製品は変わりますが、基本は年間を通じて紫外線対策をすることです。
美意識の高い人は、真冬でも日傘を差しています。
肌が露出している部分には必ず日焼け止めクリームを塗って、顔は常にUVカット効果のある化粧下地やファンデーションを使いましょう。
日常生活をする分には、SPFは15から20、PAは+か++くらいでも十分です。

保湿でシミ対策
肌は保湿が一番重要で、保湿力の無い肌にはどんなスキンケアをしても意味はありません。まずは正しい洗顔をして、しっかり保湿をすることです。
肌に刺激のある洗顔料などは避け、しっかりと泡立てて泡で洗い、十分にすすぎ洗いをするのが基本です。化粧水や保湿クリームを塗る時には、手指に絶対にチカラを入れないこと。
叩いたり引っ張ったりこすったりせず、やさしく馴染ませるようにしましょう。
朝も夜も行う必要がありますし、湿気の高いシーズンも夏場もきちんとクリームを塗るのがオススメです。保湿された肌はバリア機能も高く、ターンオーバーも正常化するので、シミを作らせない肌になります。
栄養補給
シミ対策には、体内からのインナーケアも必要です。
食べ物から必要な栄養素を補給することも大事ですし、足りないようならサプリメントなどで積極的に補給しましょう。もし出来てしまったシミを改善させたいなら、シミに効く飲み薬を飲むのも一つの方法です。

すぐに効果が出るわけではありませんが、続けていればシミが改善され、これから先のシミも予防することが出来ます。
シミに効く飲み薬は、もともと長期服用を前提に作られているので、効き目がマイルドで飲み続けても害のない作りになっています。
飲んでいる人は10年20年の単位で飲んで素晴らしい効果を得ていますから、しっかり真面目に飲むことが重要ですね。
活性酸素対策
加齢によって体内に処理しきれない活性酸素が増えるのは、誰にでも起こり得ることですし、ショックですが致し方無いことでもあります。
ただ、自分でそれを加速するような行為をするのは、あらゆる老化を早める原因になります。
とにかく喫煙は止めて、副流煙も吸わないように注意すること、排気ガスなどを避けること、過度なアルコールは止めること、ストレスを溜めずに健康的な日常生活を送ることです。
食品添加物もシミの元ですから、質の良い食事を心がけましょう。
保湿ケアはシミ対策にも有効
シミ対策で忘れてはいけないのが保湿ケアです。
保湿ケアというと肌の失われた水分を補給するために行い、シワやニキビ対策になるという認識の方が大きいですが、なぜ保湿ケアがシミ対策に有効なのでしょうか。
保湿のメカニズム
まず、美肌には保湿は絶対だという事を理解しなければいけませんね。健康で美しい肌は、角層の約20%が水分です。
この水分量がしっかり常にキープされていないと、肌にはあらゆるトラブルが起こります。
肌の水分量は肌の持つ水分維持機能に左右されますが、そこで重要な役割を持っているのがNMFと細胞間脂質、そして皮脂膜です。
NMFというのは角質細胞内の保湿因子で、水分と結合して溜め込みやすい水を作るのがNMFの仕事。その溜め込みやすくなった水を細胞間脂質がせき止め、外に逃さないような構造を作っています。
そうしてつなぎとめた水分を表面で更にカバーするのが皮脂膜です。汗と皮脂とが混ざって出来る皮脂膜は、天然の保湿クリームとも呼ばれています。
これらの機能がすべて揃っていれば、肌は常に保湿され、瑞々しく柔らかい状態が保てます。
保湿とシミの関係
どうして肌が保湿される必要があるかと言うと、外敵からの攻撃を防ぎ、細胞の中のDNAをしっかり守る必要があるからです。
上記のようなしっかりした保湿機能が働いていると、肌は美しいだけでなく非常に強くなり、しっかりとしたバリア機能が働くことになります。
外敵というのは細菌やウィルスもそうですが、紫外線や排気ガスなどの汚れた空気も外敵になります。
衣服などの擦れや接触、あらゆる刺激が肌の外敵となりますので、それらすべてから肌を守るために保湿は必要不可欠なのです。
こうした外敵と戦う機能が低下すると、肌は刺激に負けてダメージを受けてしまいます。ダメージからは活性酸素が生まれ、増えすぎた活性酸素から守るためにメラノサイトがメラニンを作ります。
結果的に、保湿機能が低下した肌にはメラニンが発生しやすくなり、積もり積もってシミとなるのです。保湿はシミを作らないようにするための基本中の基本なのですね。
保湿と水分補給は別
肌が塗れていれば保湿出来たと思うのは大きな間違い。安くても化粧水を大量に使えば大丈夫かというと、そんなことはありません。
保湿は「水分補給」ではなく、「水分維持」です。
角層にどれだけ長い間、どれだけたくさんの水分を保持し続けることが出来るかというのが重要です。美白化粧品の中には、この保湿についてあまり機能を持っていないものも少なくありません。
美白化粧品を使うと肌が乾燥する気がするという人は、美白化粧品の成分をチェックしてみましょう。
乾燥肌が招くシミ
保湿が十分されていない肌は外部刺激に弱い乾燥肌になってしまいます。
乾燥肌は外部刺激を受けるとメラノサイトが活性化し、肌を守るためにメラニン色素を作り出します。後はご存知の通りメラニン色素が角質に染みついてシミになってしまうのですが、通常シミの角質は肌のターンオーバーとともに排出されます。
ところが乾燥肌は肌のターンオーバーすら狂わせてしまう性質を持っているのです。
肌のターンオーバーが狂うと角質はそのまま肌にとどまり、メラニン色素は沈着して本格的なシミとなってしまうのです。
ですから保湿をして肌を潤すことがシミ対策につながるということです。
シミ対策になる保湿・・・こんなことも重要
水を飲むことも保湿になる
肌の保湿というと化粧水や保湿美容液を思い浮かべる人も多いですが、水を飲むことも大切です。化粧水や美容液は肌の奥まで浸透する部分は非常に少ないため、血管を通じて水分を運び、補給してあげることが大切なのです。
ですから1日2リットルを目安にミネラルウォーターなど水を飲むようにしましょう。
1日2リットルと言うと飲み切れないと言う人もいますが、コップ1杯でも250ml程度はありますから、食事の際に1杯ずつ飲めばそれだけで750ml水分を取ることができます。
さらにこまめに水分を補給していくことでトータル2リットルの水を飲むことができますし、入浴後に水分補給することでも2リットルに近づけることができるのです。
洗顔料にも注意
洗顔は肌の汚れや不要な皮脂を落とすために大切な要素ですが、洗顔料にも注意が必要です。
界面活性剤などのように強い洗浄力を持つ洗顔料は肌の必要な水分まで奪ってしまいますので洗浄力の強い洗顔料は避けるようにしましょう。
洗顔後は十分に化粧水で水分補給をし、乳液、クリームを使ってスキンケアをしてあげてください。
ビタミンCを取ろう
ビタミンCには肌の弾力を保つコラーゲンの生成を助ける働きがあります。
コラーゲンは網目状に張り巡らされており、その隙間をヒアルロン酸が埋め、接合部をエラスチンが埋めています。
コラーゲン繊維が壊れるとこれらの保湿成分も崩れることになりますから、ビタミンCでコラーゲンの生成を助けるのは非常に理にかなった保湿方法と言えるでしょう。
シミ対策をしたいという方はこのように十分な保湿ケアをすることが大切です。
またタオルや手のひらの摩擦などでも肌が傷つき水分が逃げてしまいますので洗顔するときは十分に気を付け、保湿成分であるコラーゲンやヒアルロン酸などを補給してあげましょう。
30代40代から始めるシミ対策スキンケア
シミ対策をするならスキンケアから気を配りましょう。
洗顔
スキンケアの基本ともいえるのが洗顔です。洗顔で気を付けるべきポイントはこすらないこと、摩擦を与えないことです。
よくやってしまうのが皮脂を落とそうと一生懸命手のひらや指の先でこすることです。
いくら泡がクッション材になっているとはいえ、摩擦による刺激を与えていることに変わりありませんから注意しましょう。
古い角質を落としてシミ対策をするためにはたっぷりの泡で包み込むように洗いましょう。刺激を与えると余計にシミが濃くなりますから気を付けてください。
また顔を拭く際もタオルでこすらないように気を付けましょう。
化粧水
化粧水は肌を保湿し、肌が持つ治癒力を引き出すものです。肌が十分に潤っていれば肌は抵抗力を高め、またターンオーバーも正常に近づきます。
古い細胞が剥がれ落ちて新しい細胞が生まれ変わってきますから、保湿は十分に行いましょう。シミ対策のためには化粧水を手のひらに乗せ、肌に手のひらで押し込むように浸透させます。
保湿が十分ではないと感じているところは二度付けするといいでしょう。
化粧水をもったいないと思って少なく使用すると保湿が十分にされずシミの原因となりますので気を付けてください。
美容液
シミの予防なら保湿美容液を、できてしまったシミに対しては美白美容液を使いましょう。
美白美容液にはメラニンの生成を抑えるもの、メラニンが蓄積されないよう防ぐもの、メラニンを還元するものの3タイプがあります。
カモミラETやトラネキサム酸、T-シクロアミノ酸などが有効とされています。
チロシンがメラニンになるのを防ぐ効果を持つハイドロキノンやアルブチン、コウジ酸にエラグ酸、プラセンタ、トラネキサム酸や甘草エキス、ビタミンC誘導体もお勧めです。
ただしハイドロキノンは白斑や刺激の副作用の恐れがありますので、濃度の低いものから試してみてください。
クリーム
シミ対策のクリームには保湿クリームの使用が適しています。
美白専用のクリームを使うと抗保湿成分が配合されていることが多いのでチェックしてみるといいでしょう。ただし美白を重視する場合はどんな目的で美白をするのかよく考え、成分を選んでいくようにしてください。
パック
週に1回でもいいのでパックで贅沢な保湿ケアをしてあげるのもいいでしょう。
最近話題の炭酸パックや炭酸泡洗顔は血行を改善し、酸素を取り込む力が増えますので肌の新陳代謝に必要な栄養素が行きわたりやすくなりシミ対策になります。
またオールインワンゲルなどの中にはパックの機能を果たしているものもありますので活用してみるといいでしょう。
シミ対策を十分に行いたい方はスキンケアの基本を押さえてみてください。